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無料のポーカーGTOツール — 登録不要、ブラウザで動くGTO計算

GTOツール(GTOソルバー)は、両プレイヤーのレンジ・ボード・スタックから「どの手をどのくらいの頻度でベット・チェック・フォールドすべきか」を計算するプログラムです。スターティングハンドの169パターンすべてについて、その頻度が13×13グリッドに返ってきます。 HoldemMasterのGTOツールはその計算をブラウザの中で実行します — ダウンロードもアカウントも有料プランもありません。戦略グリッドと並べて、ハンドごとのエクイティ・EV・エクイティ実現率まで表示します。対応範囲はヘッズアップのポストフロップです。

GTOツールを開く →

デスクトップのChrome推奨 — iOS・Safariはシングルスレッド動作のため、カスタム計算が遅くなります

内容
料金無料 — 全機能、回数制限なし
インストール不要 — ブラウザで動作(WebAssembly)
アカウント不要(ログインはトレーナー履歴の同期のみ)
対応範囲ポストフロップ・ヘッズアップ(フロップ/ターン/リバー)
計算する場所サーバーではなく、お使いの端末のCPU
対応環境モダンブラウザ全般 — Windows・macOS・Linux・スマホ
表示言語日本語(韓国語・英語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・フランス語・中国語に切替可)
エンジンオープンソース WASM Postflop(AGPL-3.0)・改変ソース公開

ポーカーのGTOツールとは — チャートとの違い

GTOツールは、ゲーム理論最適の戦略をゼロから計算するプログラムです。レンジ・ボード・スタック・ベットサイズツリーを与えると、ナッシュ均衡に向けて反復計算し、169ハンドすべてのベット・チェック・フォールド頻度を返します。チャートとの違いはここにあります — チャートは誰かが以前に出した答えを保存したものですが、ソルバーはあなたが今いるスポットそのものを計算します

チャートとも、誰かの主観が入ったトレーニングアプリとも違います。ボードを1枚変えれば答えも変わります。思い出すのではなく、計算し直すからです。

同じものが、いくつもの名前で呼ばれています。GTOツール・GTOアプリ・GTOソルバー・ポストフロップソルバーは、どれもこの種のプログラムを指します。出力の方をGTOチャートやレンジ表と呼ぶこともあります。違うのは検索する言葉だけで、このページのツールが計算するものは同じです。

やりたいことどこを見るか
ポストフロップのスポットを計算したいこのページのGTOツール
ポジション別にどのハンドを開くか知りたいスターティングハンド表の記事
アウツやポットオッズを計算したいポットオッズの記事
その場で勝率だけ知りたいアプリ内蔵のエクイティ計算機

GTOという言葉そのものの意味からたどりたい場合は、テキサスホールデムの戦略ガイドに定義とよくある誤解をまとめてあります。

GTOツールの使い方 — 5ステップ

はじめてソルバーに触るなら、設定より先に学習スポットを開いてください。学習スポットはすでに計算済みなので、入力の操作を覚える前に出力の読み方を覚えられます。自分でスポットを組む段になったら、左サイドバーのタブが上から順番になっています。

  1. OOPレンジ

    アウトオブポジション側のプリフロップレンジを13×13グリッドで塗るか、22+, A2s+, KTo+ のように直接入力します。グリッドは対角線がポケットペア、右上がスーテッド、左下がオフスートです。

  2. IPレンジ

    インポジション側にも同じことをします。最短の入り方は、ゼロから両方を組むのではなく、学習スポットを読み込んでそのレンジを編集することです。

  3. ボード

    フロップ3枚をクリックするか、「ランダムフロップ」を押します。特定のランナウトを研究したいときは、ターンとリバーも固定できます。

  4. ベットサイズ

    開始ポット・実効スタックと、ストリートごとのベット/レイズサイズを設定します。最初の1回は初期値のままにして、ポットとスタックだけ確認すれば十分です。

  5. ソルバーを実行

    ツリーを構築してから実行します。計算はあなたのマシンで数秒〜数分かかり、終わったら「結果」タブを開きます。

カスタムスポットの入力は任意の整数チップです。bb で考えたいときは10チップ = 1bb と決めてください(ポット55なら5.5bb)。学習スポットとトレーナーは、このスケールで自動的に換算されます。

ゼロから組むのがいちばん遠回りです。ポジション別のオープンレンジはスターティングハンド表にあります。下の2つのレンジは別物で、Single Raised Pot の学習スポットが使っているレンジそのものです(BTN vs BB)。①と②にそのまま貼り付けてください。

貼り付け先レンジ
OOP — BBコーラーTT-22,AJs-A2s,KJs-K2s,QJs-Q2s,J4s+,T6s+,96s+,85s+,75s+,64s+,54s,AJo-A2o,K9o+,Q9o+,J9o+,T8o+,98o
IP — BTNオープナー22+,A2s+,K5s+,Q6s+,J7s+,T7s+,97s+,86s+,75s+,64s+,54s,A2o+,K9o+,Q9o+,J9o+,T8o+,98o

結果画面の見方

結果画面には5つの作業エリアがあります。上部の場面を切り替えるアクションバー、左の13×13戦略マトリクス、そして右側の頻度タイル・ハンド分類・詳細テーブルです。左は個別のハンドが何をするか、右はレンジ全体が何をするかを読む場所だと覚えてください。

場所何があるかどう読むか
上部のアクションバーアクションラインの場面切替(フロップ → ベット → コール → ターン)ノードをクリックすると、その時点の戦略に飛べます
13×13マトリクス(左)1ハンド1マス。マス内の色の分割がアクション頻度赤がベット/レイズ(濃いほど大きいサイズ)、緑がチェック/コール、薄いマスはレンジ外
頻度タイル(右上)レンジ全体のアクション頻度とコンボ数「このレンジはここで98%チェックする」を読む場所です
ハンド分類(右中)レンジがボードとどう噛み合っているか — トップペア、ドロー、メイドハンドなしどちらのプレイヤーに有利なボードかが一目で分かります
詳細テーブル(右下)ハンドごとのウェイト・エクイティ・EV・EQRとアクション%列見出しでソートでき、サマリーはCSVに出力できます

エクイティ実現率(EQR)が100%を下回っていたら、そこは立ち止まる価値があります。持っているエクイティを、そのまま取り切れていないという意味だからです。何がその差を作るかはスポットごとに違います — ポジション、イニシアチブ、そしてナッツ級のハンドをどちらが多く持っているか。ソルバーが教えてくれるのは「どう打つか」ではなく「なぜその頻度になるのか」で、EQRはその理由が最も見えやすい数字です。

これらの用語になじみがなければ、エクイティの記事Cベットの記事で、ソルバーが何を測っているのかを先に押さえておくと結果が読めるようになります。

本当に無料? — 機能一覧

無料です。しかも条件つきの無料ではありません — 支払い方法の登録なし、ロックされた機能なし、 1日の計算回数制限なし、アカウントも不要です。通常は有料のデスクトップソルバーに置かれている設定 — レーキとレーキキャップ、精度モード、ゲームツリーのノード単位編集 — もすべて使えます。制約と言えるのは一つだけで、このツールがポストフロップ・ヘッズアップ専用だということです。

機能対応備考
フロップ・ターン・リバーの計算ありポストフロップのツリー全体
プリフロップの計算なしオープンレンジはスターティングハンド表の記事へ
ベット/レイズサイズの自由設定ありポット%・倍数・オールイン・ジオメトリック
ドンクベット(リード)の独立サイズありOOPがリードする筋を単独で設計できます
レーキとレーキキャップあり実際に打っているゲームの条件に合わせられます
ゲームツリーのノード単位編集あり特定ノードでアクションを足す/消す
精度モードとメモリモードあり32bit浮動小数点/16bit整数 · ブラウザ上限は約4GB
目標エクスプロイタビリティの指定あり低いほど正確で、そのぶん遅くなります
レンジと設定の保存あり保存・読み込み・インポート・エクスポート
サマリーのCSV出力ありそのまま表計算ソフトへ
スポットの共有リンクあり同じスポットを勉強仲間にそのまま送れます
計算済み学習スポットを開くあり待ち時間なしで結果が出ます
EVロス採点のGTOトレーナーあり苦手分野の絞り込みと復習キュー付き

なぜポストフロップ専用なのか

これはポストフロップのソルバーです。フロップが開いた時点から始まり、そこから先を2人分計算します。プリフロップを意図的に外してあるのは、プリフロップが別種の問題だからです — プリフロップのレンジは表から読めるくらい安定していますが、ポストフロップはボードが変わるたびに書き換わります。

その境界の内側では、何も出し惜しみしていません。両者のポストフロップレンジ、任意のフロップ・ターン・リバー、開始ポットと実効スタック、ストリートごとの完全なベットサイズツリーを設定できます。出てくる戦略は一般論ではなく、あなたのゲームのものです — 多くの学習教材が触れないレーキも、設定に含められます。

プリフロップ側が必要なら、スターティングハンド表の記事にポジション別のレンジ表がまとまっています。この2つで、1ハンドを最初から最後までカバーできます — 表が「何で参加するか」を決め、ソルバーが「フロップ以降どうなるか」を決めます。

無料のGTOトレーナー — EVロスで採点する練習アプリ

GTOトレーナーはこのGTOツールに最初から組み込まれていて、別に登録する必要もありません。計算済みのスポットをそのまま練習問題に変えます — 実際の意思決定ポイントでハンドが配られ、アクションを選ぶと採点されます。無料のポーカー練習アプリや練習サイトを探していて、役の練習ではなく判断の練習がしたいなら、ここが入口です。

採点は正解・不正解ではなくEVロスで行います。 GTOはアクションを混ぜるため、頻度の低い方を選んだことが即ミスとは限りません。問われているのは、その選択がどれだけ期待値を手放したかです。アクションを選ぶと、各アクションの頻度とEV、そしてあなたの選択のコストが並んで表示されます。

  • しきい値はポットに対する比率で測ります — 0.35%までが最善手 · 1%までが許容 · それ以上は見直し対象
  • 同じ0.08bbでも、5.5bbのポットでは1.45%で見直し対象、22.5bbのポットでは0.36%で許容範囲です。境界は5.5bbのシングルレイズポットで0.02bbと0.06bb、22.5bbの3ベットポットで 0.08bbと0.23bbになります。0.02bbと0.05bbの下限があり、ソルバー自体の誤差に埋もれないようにしてあります
  • 出題は学習スポットごとの複数の意思決定ポイントから来るので、組み合わせは1万通りを超えます(目標エクスプロイタビリティ0.5%)。シングルレイズポット・3ベットポット・ブラインド戦を単独で絞って練習することもできます
  • ハンドは実際のGTOレンジのウェイトに比例して配られます — そのスポットで本当に持ちうる頻度で、その手が回ってきます
  • 連続正解の記録、苦手分野の内訳、EVロスが大きかった問題を集めた復習キューは、この履歴をもとに動いています。履歴はログインしない限り端末内に残ります

ポーカーのGTOの勉強方法 — 何から手をつけるか

順番があります。GTOの勉強法がうまくいかない理由のほとんどは、難しさではなく順番にあります — 最初にレンジを組もうとして、入力の意味が分からないまま止まってしまうのです。

  1. 計算済みの学習スポットを開く。設定を覚える前に、出力の読み方に慣れます。待ち時間がないので、ボードを変えると戦略がどう変わるかを続けて見られます
  2. GTOトレーナーで問題を解く。読めるようになったら、自分で選んでみます。EVロス採点なので、「間違えた」ではなく「いくら損した」で返ってきます
  3. 実戦で迷ったスポットを自分で組む。ここまで来てはじめて、①〜⑤のカスタムスポットが役に立ちます。覚えているうちに、そのボードとレンジをそのまま入力して計算します

暗記しようとしないことが、いちばんの近道です。169ハンド×ボードの組み合わせは覚えきれる量ではありません。覚えるのは頻度そのものではなく、「このボードはどちらのレンジに味方するか」という読み方の方です。それが身につくと、見たことのないボードでも自分で判断できるようになります。

すぐ使える計算済みの学習スポット13

下のスポットはすべて計算済みなので、開いた瞬間に戦略が表示されます — 待ち時間も設定も不要です。レンジは100bbオンライン標準の近似値なので、ひとつ読み込んでレンジを変え、計算し直して、どこが変わったかを見てください。ボードテクスチャが戦略を書き換える感覚をつかむのに、これがいちばん速い方法です。

シングルレイズポット — BTN vs BB

OOP: BB(コーラー) · IP: BTN(オープンレイザー) · ポット 5.5bb · スタック 97.5bb

  • A♥7♦2♣·ドライなAハイボード レンジ優位の教科書的スポット。Aはオープンレイザーに有利なカードです
  • K♠8♦3♣·ドライなKハイボード KハイでもBTN優位ですが、チェックがわずかに増えます — Aハイと比べてみてください
  • Q♠J♦T♠·ブロードウェイのコネクトボード(2トーン) 両者のレンジがボードと強く噛み合います。ハンド分類パネルでどちらに厚みがあるか確かめてください
  • 9♥8♥7♣·ミドルのコネクトボード(2トーン) シングルレイズポットで唯一、BBが本当にリードするボード。BBの先制ベットは23.7%です(レンジ優位は依然としてBTN側 — エクイティ48.5%対51.5%)
  • Q♠9♠2♠·モノトーンボード(同スート3枚) 大きなベットが減り、小さなベットとチェックが中心になります。完成したフラッシュでさえ頻繁にチェックします
  • 6♣6♦3♥·ペアボード どちらのレンジもボードと噛み合わないため、ブラフの比率が上がります
  • 6♠5♥2♦·ロー・レインボーボード オーバーカードの戦い。チェックレイズを設計するためのスポットです — 画面のBBの最初のアクションはチェック96.8%・ベット3.2%

3ベットポット — BB 3ベット vs BTN コール(低SPR)

OOP: BB(3ベッター) · IP: BTN(コーラー) · ポット 22.5bb · スタック 89bb · SPR ≈ 4.0

  • A♦K♠2♥·3ベッター優位のAハイボード 3ベットレンジにとって最高のボード(AK・AA・KKが詰まっています)。小さなベットがレンジ全体に効くのは、スタックの浅さではなくレンジの形によるものです
  • Q♥T♥7♠·ダイナミックな2トーンボード 生きたドローが2つ。それでもレンジの98.4%が同じ2/3サイズで仕掛けます
  • 8♦5♣2♠·ロー・ドライボード 3ベットレンジがほぼ丸ごと外れるボード(トップペアは0%)。それでもオーバーペアが圧力をかけ続けます

ブラインド戦(BvB) — SB vs BB(ワイドレンジ)

OOP: SB(オープンレイザー) · IP: BB(コーラー) · ポット 6bb · スタック 97bb

  • K♥T♦6♠·KTハイボード レンジが広く、お互いに弱いのが特徴。BTN vs BBと頻度がどう違うか比べてみてください
  • 7♦6♦5♣·ローのコネクトボード(2トーン) ワイドレンジ同士が非常にコネクトしたボードでぶつかり、ツーペアとドローが続出します
  • A♠A♥6♦·Aペアボード Aを持つトリップス(アプリの画面表示は「セット/トリップス」)はSBが88コンボ、BBが66コンボ。数でも質でも上回るSBが80.1%を仕掛けます

GTO WizardやPioSOLVERとの違い

どれもソルバーと呼ばれますが、違うのは計算がどこで・いつ行われるかです。 GTO Wizardのようなソリューションライブラリは、あらかじめ計算された解を閲覧する方式で、表示が速くプリフロップも含みます。PioSOLVERのようなデスクトップソルバーはWindowsにインストールして手元で計算します。このツールはブラウザの中でその場で計算するので、レンジもツリーも自由に書き換えられ、インストールするものが何もありません。

HoldemMasterのGTOツールソリューションライブラリインストール型デスクトップソルバー
計算のしかたブラウザ内でその場で計算あらかじめ計算された解を閲覧インストールして手元で計算
インストール不要不要インストーラー・Windows
対応範囲ポストフロップ・ヘッズアッププリフロップを含むことが多いエディションによる
レンジとツリーの編集自由に書き換えられる公開されている解の範囲内自由に書き換えられる
計算が走る場所お使いの端末提供元(事前に計算済み)お使いの端末

料金について、ひとつだけはっきりしていることがあります。GTO Wizardは公式の日本語ページでプリフロップのソリューションは誰でも無料で使えると案内しています。このツールが無料で提供しているのは、その反対側のポストフロップです。どちらが上という話ではなく、無料で触れる範囲が違うということです。

日本語で使えるGTOツールを探すと、プリフロップのレンジ表を見せるものと、ポストフロップを計算するものが別々のサービスに分かれていることに気づくはずです。しかもポストフロップまで行くものは、ブラウザではなくダウンロードを求められるものがほとんどです。「BTNがオープン → BBがコール → フロップ」という一本の流れを、日本語のまま、インストールもせずに最後まで追える場所が意外とありません。

WASM Postflopを探してここに来た方に、もうひとつ。元のオープンソースプロジェクトは、自身のサイトで今後は更新しないと告知しており、リポジトリも開発停止と記されています。このソルバーはそのエンジンを引き継いでメンテナンスしているフォークです — 同じAGPL-3.0ライセンス、ソースコードも同じく公開で、その上にインターフェース・学習スポット・トレーナーを載せています。

ポーカーのGTOは意味ない? — 「基準」を画面で確かめる

意味はあります。ただし「GTO通りに打て」という意味ではありません。「意味ない」と言われるときの中身は、だいたい4つに分かれます。順に見ていくと、どれも指摘としては正しいのに、GTOを「答え」ではなく「基準」だと思った瞬間に結論が変わることが分かります。

① 相手がGTOで打っていないなら、最適ではないのでは?

その通りです。GTOは最も勝てる戦略ではなく、相手が誰であっても大きく崩されない基準線です。ただ、相手を搾取するには「相手がどこからどれだけ外れているか」を測る必要があり、外れていない基準がなければその差は測れません。降りすぎなのか降りなさすぎなのかを判定する物差しがGTOで、搾取はその物差しの上ではじめて成立します。GTOと搾取は対立しません — 順番の関係です。

② 頻度を覚えきれないから、実戦では使えないのでは?

覚えなくていいので問題ありません。169ハンド×ボードの組み合わせは、そもそも人間が記憶できる量ではありません。身につけるのは頻度そのものではなく、「このボードはどちらのレンジに味方するか」という読み方です。上の学習スポットでミドルのコネクトボード(9♥8♥7♣)を開くと、BBが自分から23.7%も先に仕掛けます。モノトーンボード(Q♠9♠2♠)では大きなベットが減り、完成したフラッシュでさえ頻繁にチェックします。この2つを自分の目で見るだけで、見たことのないボードでも打ち方が変わります。

③ 相手のレベルが高くないレートでは、GTO以前の問題では?

相手が大きく外れているテーブルほど、むしろ基準が要ります。どれだけ外れているか分からなければ、どれだけ調整すべきかも決まらないからです。「常にCベットする」が有効に見えるテーブルでも、それがどのボードで、どれだけ損をしている打ち方なのかは基準を見ないと分かりません。上の9♥8♥7♣でBBが23.7%も先に仕掛けてくるのが、その答えの一部です。

④ 結局、入力した条件の下での最適解にすぎないのでは?

その通りで、だからこそ条件を自分で入れられることが重要になります。レーキ、実効スタック、実際に使っているベットサイズ——あなたのゲームの条件を入れれば、その条件の下での答えが返ってきます。誰かが決めた条件で計算済みの解を眺めるのとは、ここが決定的に違います。この批判は、実はソルバーを否定する理由ではなく、自分で条件を書き換えられるソルバーを使う理由です。

GTOトレーナーがEVロスで採点するのも、同じ考え方からです。正解・不正解ではなく「その選択がいくら手放したか」を返すので、意図的にGTOから外す判断をしたときも、そのコストが分かります。外していいかどうかではなく、外すのにいくらかかるかを知っている状態——それが基準を持つということで、その基準は、このページから登録なしで開けます。

一緒に読みたい記事

  • スターティングハンド表 — このツールはポストフロップ専用です。各ポジションで何を開くかはこの記事にあります。①と②に貼り付けるレンジはそこから取ったものではなく、学習スポットが使っているレンジそのものです
  • ポットオッズ — ソルバーを回さずに数字だけ欲しいとき。アウツと必要勝率の出し方がまとまっています
  • エクイティ — ソルバーの出力はほとんどがエクイティ由来です。先にここを押さえると結果画面が読めます
  • ポジションの使い方 — EQRはポジションで大きく動きます。ソルバーが数値化しているものの正体
  • テキサスホールデムの戦略ガイド — GTOの定義を含む、ソルバーが定量化している概念の全体像

よくある質問

Q. ポーカーのGTOツールとは何ですか?

A. GTOツール(GTOソルバー)は、ゲーム理論最適の戦略をゼロから計算するプログラムです。両プレイヤーのレンジ・ボード・スタック・ベットサイズを入力すると、ナッシュ均衡に向けて反復計算し、スターティングハンドの169パターンそれぞれについて「どのくらいの頻度でベット・チェック・フォールドすべきか」を返します。誰かの答えを保存したチャートとは違い、あなたが今いるスポットそのものを計算します。

Q. ポーカーのGTOの勉強方法は?

A. 順番があります。まず計算済みの学習スポットを開いて、結果画面の読み方に慣れてください。設定を覚えるより先に、出力を読めるようになる方が早いからです。次にGTOトレーナーで問題を解き、自分の選択がどれだけEVを失ったかを見ます。最後に、実戦で迷ったスポットをカスタムスポットとして自分で組んで計算します。この3段階なら、理論書を読み切らなくても手を動かしながら進められます。

Q. このGTOツールは本当に無料ですか?

A. 無料です。全機能に回数制限がなく、支払い方法の登録もロックされた機能もありません。アカウントも不要で、ログインは任意です。トレーナーの履歴を端末間で同期したいときだけ使います。オープンソースのWASM Postflop(AGPL-3.0)を土台にしており、HoldemMasterが改良したソースコードも同じライセンスで公開しています。

Q. 有料プランや課金はありますか?

A. ありません。無料プランと有料プランに分かれておらず、「この機能は上位プランで」という区切りもありません。レーキ設定、精度モード、ゲームツリーのノード単位編集といった、通常は有料のデスクトップソルバーにある設定も最初から使えます。無料である理由は単純です。計算がお使いの端末のCPUで走るため、こちらに計算用のサーバー費用が発生しません。

Q. 無料のポーカーGTOアプリはありますか?

A. このページのGTOツールがそれにあたります。アプリストアからのダウンロードは不要で、ブラウザで開けばそのまま動きます。ホーム画面に追加すればアイコンから起動でき、見た目も操作もアプリと同じです。ストア経由のGTOアプリと違い、課金プランも広告もなく、機能の解放待ちもありません。実戦の判断を練習したいなら、GTOトレーナーがそのまま練習アプリとして使えます。

Q. ダウンロードやインストールは必要ですか?

A. 不要です。WebAssemblyアプリなので、Chrome・Edge・Firefox・Safariでページを開いた瞬間から動きます。計算はサーバーではなくお使いの端末のCPUで走るため、速いマシンほど速く解けます。インストーラーもライセンスキーも、更新を追いかけるデスクトップクライアントもありません。

Q. 画面は日本語に対応していますか?

A. 対応しています。メニュー、5つの入力ステップ、結果画面の項目名、学習スポットの解説文、GTOトレーナーの採点表示まで日本語です。ソルバーは用語が多く、英語のままだと「Equity Realization」や「Exploitability」で手が止まりがちですが、日本語表示ならそこでつまずきません。画面右上の言語切り替えから韓国語・英語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・フランス語・中国語にも変更できます。

Q. ブラウザで動くソルバーの精度はどのくらいですか?

A. デスクトップソルバーと同じ反復アルゴリズムを使っており、精度は自分で決められます。目標エクスプロイタビリティの初期値は0.5%で、計算時間と引き換えに下げられます。限界は正しさではなくメモリと速度の方にあり、ブラウザのタブが使えるメモリは約4GB(WebAssemblyの上限)なので、極端に大きなツリーはデスクトップソルバーの方が向いています。

Q. 初めてGTOツールを使うときは何から始めればいいですか?

A. カスタムスポットではなく「学習スポット」から始めてください。すでに計算済みなので待ち時間がなく、設定を覚える前に出力の読み方を学べます。自分で組む段になったら、左サイドバーのタブが順番になっています——① OOPレンジ、② IPレンジ、③ ボード、④ ベットサイズ、⑤ ソルバーを実行。最初の1回はベットサイズを初期値のままにして、ポットとスタックだけ確認すれば十分です。

Q. どんなポーカーの状況を分析できますか?

A. ヘッズアップのポストフロップであれば、どのスポットでも分析できます。両者のレンジ、フロップ(必要ならターン・リバーも固定)、開始ポットと実効スタック、ストリートごとのベット・レイズサイズを設定でき、レーキとレーキキャップも入れられます。プリフロップはここでは計算しません——ポジション別のオープンレンジは、スターティングハンド表の記事にまとめてあります。

Q. GTO WizardやPioSOLVERとは何が違いますか?

A. 計算が「どこで・いつ」行われるかが違います。GTO Wizardのようなソリューションライブラリは、あらかじめ計算された解を閲覧する方式で、表示が速くプリフロップも含みます。PioSOLVERのようなデスクトップソルバーはWindowsにインストールして手元で計算します。このツールはブラウザの中でその場で計算するので、レンジもツリーも自由に書き換えられ、インストールするものが何もありません。

Q. GTOツールのおすすめはどれですか?

A. やりたいことで変わるので、一つに順位をつけて答えるのは無理があります。標準的なスポットを幅広く眺めたいならソリューションライブラリが速く、巨大なツリーを回したいならデスクトップソルバーが向いています。今この場で、支払いもインストールもせずに自分のポストフロップスポットを計算したいなら、それがこのツールの用途です。答え合わせとして他のツールと突き合わせる使い方もできます。

Q. GTOトレーナーとは何ですか?

A. 計算済みの学習スポットを使った練習モードです。実際の意思決定ポイントでハンドが配られ、アクションを選ぶと採点されます。配られるハンドは実際のGTOレンジのウェイトに比例するので、「そのスポットで本当に持ちうる頻度」でその手が回ってきます。シングルレイズポット、3ベットポット、ブラインド戦を絞って練習することもできます。

Q. トレーナーはなぜ正解・不正解ではなくEVロスで採点するのですか?

A. GTOはアクションを混ぜるため、頻度の低い選択肢を選んだことが即ミスとは限らないからです。トレーナーは、その選択がどれだけ期待値を手放したかをポットに対する比率で測ります——ポットの0.35%までが最善手、1%までが許容、それを超えると見直し対象です。ただし小さすぎる差はソルバー自体の誤差に埋もれるため、0.02bbと0.05bbの下限が置かれています。

Q. 採点がポット比率なのはなぜですか?

A. 同じ0.08bbでも、5.5bbのポットでは1.45%で見直し対象、22.5bbのポットでは0.36%で許容範囲だからです。絶対bbで採点すると3ベットポットが実態より悪く見えたため、2026年8月にポット比率へ変更しました。5.5bbのシングルレイズポットでは境界が0.02bbと0.06bb、22.5bbの3ベットポットでは0.08bbと0.23bbになります。

Q. iPhoneやiPadでも使えますか?

A. 使えますが、向き不向きがあります。iOSとSafariはブラウザ側の制約でシングルスレッド動作になるため、カスタムスポットの計算は遅くなります。スマホでは計算済みの学習スポットとGTOトレーナーを使い、自分で組んだスポットの計算はデスクトップのブラウザで走らせるのが現実的です。macOSではChromeを推奨します。

Q. 学習の記録はどこに保存されますか?

A. 初期状態では端末内に保存され、アカウントは不要です。HoldemMasterのアカウントでログインすると履歴をアカウント側に持てるので、別の端末でも続きから練習できます。連続正解の記録、シナリオ別の苦手分野の内訳、EVロスが大きかった問題を集めた復習キューは、すべてこの履歴をもとに動いています。

Q. ホーム画面に追加できますか? オフラインでも使えますか?

A. 追加できます。インストールするとブラウザバーのない全画面で開き、学習スポットとトレーナーが端末に保存されるので、インターネットなしでも練習できます。ChromeやEdgeではアドレスバーのインストールアイコンから、iPhoneでは共有メニューの「ホーム画面に追加」から行えます。ただしカスタムスポットの計算をオフラインで走らせられるのは、計算エンジンを一度ダウンロードした後だけです。

Q. ホーム画面に追加しても安全ですか?

A. 通常の意味で端末に何かをインストールするわけではありません。ブラウザがショートカットを作り、中身はブラウザの中で動きます。信じてくださいと言うより、確かめられる形になっています——カメラ・連絡先・SMS・位置情報のいずれの権限も要求せず、開発者ツールのネットワークタブでどこに通信しているかをそのまま見られます。ソースコードはGitHubにAGPL-3.0で公開されており、削除しても端末には何も残りません。

Q. オープンソースのGTOソルバーですか?

A. はい。Wataru Inariba氏によるWASM Postflop(AGPL-3.0)を土台にしており、HoldemMasterがローカライズ・改良したバージョンも、修正した全ソースコードを同じライセンスで公開しています。元のプロジェクトは自身のサイトで「今後は更新しない」と告知しており、このバージョンが別途メンテナンスされているのはそのためでもあります。

無料GTOツールを実行する →

ホーム画面に追加すると、学習スポットとトレーナーが端末に保存され、インターネットなしでも練習できます — Chrome・Edgeはアドレスバーのインストールアイコンから、iPhoneは共有メニューの「ホーム画面に追加」から行えます。

本アプリは Wataru Inariba 氏による WASM Postflop(AGPL-3.0)をベースに、HoldemMaster がローカライズ・改良したバージョンです。修正した全ソースコードは同じライセンスで公開しています。